痛ましい事件です。
自分も保育園に通う子供を持つ親として痛ましいことだと思いますし、あってはならないことだと思いますが、実は、保育園経営者の側からすると経営重視にせざるを得ない事情もあります。

仕事柄、こういった業種の経営者の方と話す機会があるのですが、介護系・医療系・保育系の施設は、行政が課した保育士や看護師、介護士などの配置にノルマがあるため、人材紹介会社から人の紹介を受けてでも、人を採用せざるを得ないそうです。

そのため、人材紹介会社には１人採用するごとに１００万円以上の費用を支払うこともあり、もし、配置が不足すると認定等が取り消され、行政から受け取った金銭を返還する必要があるそうです。（そのときは金額によっては廃業せざるを得ないらしいです。）

経営を続けていくために、人員配置が不足したときに人材紹介会社の利用をしてでも人員確保をすることを考えると、保育園等の中にたくさんの金銭をプールしておく必要があり、すでにいる保育士は「安い費用」で働いてもらい、子供の親からは「たくさんの費用」を落としてもらう、そういう経営を行わざるを得ず、保育士の職場離脱が止まらず、保育以外の保育士の業務が増えるという経営重視の悪循環が起こっているのではないでしょうか？

こういう事件が起こると保育園の経営方針の一部を見て、それが原因だと報道されますが、経営者側から見た、やむを得ない事情というところも取り上げてほしいと思います。

そして、もう二度とこのような事件が起こらないような環境を調えて、安心して子供を預けられるようにしてほしいと思います。

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